罰は死を跨ぐか。

作家名: 倉持至宏

開始日: 2026/04/14

終了日: 2026/04/25

会場: 3F

ジャンル: 展覧

            

罰は死を跨ぐか。

私は「罪と罰」を長いこと描き続けており、時期によってフォーカスするものが多少変わりますが、これまでずっと同じテーマで制作しています。「侵略者のいない世界の為に。」を根幹のキーワードに構え、不当な支配や暴力のない世界を描いています。社会の中には色んな侵略者が色んなものを脅かしています。以前まで、私は「あらゆる事において、侵略者が全面的に悪である。」と思っていました。それも間違いではありませんが、 最近は「侵略者を生み出す社会の仕組み/加害者への理解」にも注視しています。なので最近は「許し」も描いています。 侵略者も過去にどこかで侵略された人間なのかも知れません。侵略は連鎖します。この社会が侵略者を産み出すのか、侵略者がこんな社会にしてしまったのか、元を辿るとどちらなのか私には判断が難しいですが、「全ての人が、全ての不可侵領域を守る社会。」を提唱します。 ここでは書ききれませんが、広い視野で見つめると、同じ空気を伝った世界の果てでは、何十年も争い続けている地域があります。私は、終わらない罪や罰は必要なのかという疑問を持っています。そういう思いの投げかけとして「罰は死を跨ぐか。」という展示名にしました。

木製パネルに障子紙を貼り、それに鉛筆で描いています。障子紙を貼る際、糊を波打っているヘラで伸ばして貼るので、乾いた後にヘラの跡が、鉛筆を擦った際にフロッタージュの要領で浮き上がってきます。爪痕のような線がそれです。実際に凹凸があり、鉛筆の様な硬くて細い加筆材は引っかかるので細密な描写には本来適していません。平坦な画面であれば、もっと細密な描写ができるでしょう。ですが、写実性をある程度犠牲にしてでも、この下地と鉛筆でしか出せない、「不穏な気配」があります。 障子紙×鉛筆×スプレーという組み合わせは、他で見ることは無く、強いアイデンティティの一つです。 もともとスプレーは、地下道や公園の落書きから着想を得ているので侵略性・加害性というワードと私の中でコンセプト的にリンクしています。また手軽かつ被覆性が極めて高く、上から何でも覆い潰せます。そういった「破壊の性質」もリンクするひとつです。鉛筆と比較するとスプレーの主張は非常に強く、かつ一度拭いたら消せないので、主である鉛筆画とのバランスはとても難しいです。

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倉持至宏

1988生まれ/新潟県在住

幼少期ドイツで生活する

2011 長岡造形大学卒

2015 東京造形大学修士卒

 

●グループ展

2013 新潟市美術館(`13,`14,`15,Niigata,Japan)

2013 羊画廊(`13,`14,`14,`15,`15,Niigata,Japan)

2013 ギャラリーHANA(Tokyo,Japan)

2013 KEY Gallery(Tokyo,Japan)「KI.PSY~キサイ展~」

2014 Design  festa gallery(Tokyo,Japan)「KI.PSY」

2015 新国立美術館(Tokyo,Japan)「五美大展」

2015 ギャラリー子の星(Tokyo,Japan)「つつみ展」

2015 Design  festa gallery(Tokyo,Japan)「KI.PSY~加速せよ~」

2015 ギャラリーアートコンポジション(Tokyo,Japan)「VIVID」

2015 ギャラリーアートコンポジション(Tokyo,Japan)「MONOCHROME」

2018 Gallery Tonellico(Ishikawa,Japan) 「KI.PSY~ギラギラ~」

2019 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「揺らいで光る、鋭く。」

2019 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「KI.PSY」

2022 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「Energie/Trance and soul」

2024 アートコレクティブ「模様」(Niigata,Japan)「眼差し」

2024 ギャルリー志門(Tokyo,Japan)「新潟が生んだ作家たち~ならずもの~」

2024 ギャラリー見附(Niigata,Japan)「毒展」

2024 GALERIE CHOISEUL(Paris,France)「Au-delà de la Lumière < Exposition de Fumiko Shimoda >」

2025 GALLERY IRO(Tokyo,Japan)「see some scene」入選及び出品

2026 THE blank GALLERY(Tokyo,Japan)「HOW LOW? vol.3」

●二人展

2017 Design  festa gallery(Tokyo,Japan)倉持至宏×西片信也「黙って、叫んだ。」

2022 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)倉持至宏×渡邉葉月「蛇は罰として、手足を失った。」

2024 ギャラリー白昼堂堂(Niigata,Japan)倉持至宏×加治聖哉「ノアの方舟に、銃座は要るか。Volume:0」

2024 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)倉持至宏×加治聖哉「ノアの方舟に、銃座は要るか。Volume:0」

2024 アートギャラリー万代島(Niigata,Japan)倉持至宏×高橋洋子「記憶の残滓」

2025 アトリエsokoso-ko(Niigata,Japan)倉持至宏×加治聖哉「ノアの方舟に、銃座は要るか。Volume:1」

2025 アートコレクティブ模様(Niigata,Japan)倉持至宏×江原正美「SILENCE」

●個展

2012 羊画廊(Niigata,Japan)「倉持至宏展」

2013 ギャラリーHANA(Tokyo,Japan)「倉持至宏展」

2014 ギャラリー子の星(Tokyo,Japan)「容姿は道化師、心は幻。」

2017 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「この星の、ブラックポイント。」

2019 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「侵略者は死ぬべきだ。」

2021 NSG美術館(Niigata,Japan)「天国の事は忘れてしまえ。この地獄の土の上に、厳かに立て。」

2023 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「奪い返せ、僕の愛した世界を。」

2023 游文舎(Niigata,Japan)「降り積もる罰よ、略奪者を圧し潰せ。」

2024 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「人になる夢をみた。」

2026 Gallery&Cafe VUCA(Niigata,Japan)「孤独が人を怪物にする。」

2026  GALLERY Ami-kanoko(Osaka,Japan)「罰は死を跨ぐか。」

●アートフェア

2015 アート大阪(Osaka,Japan/ギャラリーアートコンポジションより)

2017 KIAF(Seoul,South Korea/羊画廊より)

●コンペティション

2014 AAC Fresh!出展

2014 SICF15出展

2018 シェル美術賞/入選(オーディエンス部門 5位)

2019 上野の森美術館大賞展/賞候補

2024 躍動する現代作家展/躍動する現代作家賞(平面部門)

2025 躍動する現代作家展/入選

2025 SICF26出展

2025 京町堀ARTFAIR2025選出

 

●雑誌掲載

2014 アートコレクターズ(2月号、8月号)

●その他

2013 アーティストチーム「KI.PSY」を他4名のアーティストと設立。

2016 Gallery&Cafe VUCA(新潟市秋葉区)を他2名と設立。以後上記以外にも常設展として定期的に展示。

2023 アーティスト・ラン・スペースとなるアートコレクティブ「模様」(長岡市)を他6名のアーティストと設立。

    

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