小学生低学年の頃、親戚の叔母さんから「◯◯ちゃんみたいだよ」と自分の名前を呼ばれながら
一冊のお下がりの本をもらった。言われ方にムカつきながらも「おこりんぼむし」ってタイトル
だったと思うその本は何故かワタシをとても惹きつけて何度も何度も読んでいたんだ、って事を
今回の個展のための新作陶器鎧を着て撮影している真っ最中に思い出した、今、ワタシはまさに
怒っている虫だ「イカリムシ」だっと!小さい頃から確かにいつも何かに怒っていた、意地悪を
する隣の席の子に対して、学校での名前順の呼ばれる順番だったり、面白みのない土地と家族構
成だったり、戦争責任、天皇制、原発、格差、差別他、ずっと変わらない、今でも日々何かに怒っ
ている。そして随分育った「イカリムシ」は何度も読んだ「おこりんぼむし」の内容をちゃんと
覚えていない、怒ると大きくなるおこりんぼむしが大きくなりすぎて爆発しちゃって怒れなく
なってそれからは周りの人をニコニコ幸せにしてハッピーエンドだったかな(違っているかもでも
あえて調べてません!)?「イカリムシ」はこれからどうなって行くのかな?ハッピーエンド?イ
ヤこのままじゃそれはとても難しいだろうな、こんな世の中じゃっ、こんな自分じゃって、また
まさに怒りながらも、変わらなきゃも変わらなきゃって気持ちで今でもいることだけは確かだ。
<ASADA>とは
東京造形大学美術学科Ⅱ類(彫刻科)卒業、現在は神奈川県横浜市栄区を拠点に制作活動をしてい
る。最近はアーティストと言うとミュージシャンの方が良く思い浮かぶ様なので、あえて彫刻家と
名乗る様にしています。陶器による等身大全身タイプの鎧は33歳の時に初めて取り組んでから意
外にも?まだ「イカリムシ」で4着目です。登山や釣りなどのアウトドアと金曜日(ウィークデー
はなるべく禁酒しているので)とT2のサラ・コナーも大好きです