美崎 慶一

2023.01.24 - 2023.02.04 [ Ami-Kanoko ]

[平面] [絵画]

2023/1/24(Tue)~2/4(Sat)
Sun.Mon:Closed
HOURS: 12:00~18:00

 

■作家情報はこちらから
misaki-keiichi.sakura.ne.jp/index.html
@misaki_keiichi
1965 兵庫県 神戸市生まれ
1990 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻 卒業
<作家 statement>
絵画は、空想や理想を表現するのではなく、色彩や構成、テクスチャー
を追求するでもないと考えている。
作家として、日常眼にする光景をただ描く。その方法を考えている。
線描は、極めて短い時間で対象物を写し取った形。
その形は対象物の情報をあまねく写実的に捉えたモノではないが、
作者が目で見たその瞬間を確実に捉えている。それが絵を作っている。
 線描が伝えない情報はカメラ的な描写で表しているが、これは背景ではなく、
空間であり、色彩であり、光。つまりこのカメラ的描写は、線描と対比する表現で
あると同時に補完的な存在でもある。線描と写実と、そして余白が相互に作用して
1枚の絵画となり、日頃眼にする何でもない、あるいは幸せな光景をただ表現している
美崎慶一。
<余白の中に現れる世界>
絵画の中の余白が、美崎さんの作品の主役であります。
街路樹のある交差点や住宅街を描いた風景画は余白が広く、
絵を描いている部分が限りなく制限されています。
この余白と絵画との面積の比は、年々余白のほうが広くなってきているようで、
最近は、公園なのか、街路なのかといっがヒント程度の情報になってきています。
作家は大胆な余白を埋めるのは見るものの頭の中という態度をとっています。
しかし、作品は風景画と余白の関係を語れば良いほど、簡単ではありません。
その真っ白な余白の中を鳥、犬、猫といった小動物が闊歩しています。
それらは黒の線描で、猫なのに横に並ぶ乗用車より大きかったりと、
何やら違う世界から来たように見えます。
画面の中では、二つの世界が混在しており、どちらに焦点を合わせるべきか、
困ってしまいます。奥行きのある風景と、顔がなく、のっぺりして、奥行きがない
線描画の動物達との対比が画面の中に集約され、
見るものは二つの次元を行ったり来たりすることになります。

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