12:00-18:00
<タイトル:記憶の記録>から想像する通り、2003年から2023年までの作品14点と、
描いたときの考えや家族の出来事といった記憶を記した文章を書いています。作家の記憶は、
子供が産まれたことや、サーカスを見たことなのど、身近なことで、特筆すべき出来事でない
ところから作品が生まれてきことがよくわかります。
作家はシューレアリズムの作品、特にルネ・マグリッドに傾倒しており、そのオマージュの気持ちを
正直に表しています。例えば、床にある窓から見える屋外の景色や、大きな岩が海上に浮いている
有りえな光景を窓から眺める、といった絵画も今回の展示に含まれています。
実際のマグリッドの作品は大きく、一方笹岡のものは0号で手に載る大きさです。
しかし、どの0号の小さい世界もそこには記憶が折り重なっており、記憶を付着させるようが
丁寧な筆の後が分かります。小さな0号のキャンバスの不思議な時間と記憶に吸い込まれていきます。
マルコム・ブラザーズ2011
この頃だったと思うが、京都でロシアの選抜されたサーカス団
が公演し、それを見に家族で出かけたことがあった。子供の頃
見た木下サーカス(だったかなあ)以来半世紀ぶり。
機械体操みたいな演技に心が残り作品とした。
ミクロの死闘2023
2013年の海月文庫での合同展から映画を題材とした作品を
描くようになり展覧会にて発表。2013年のはたなか展から始まり
以降三回、採り上げた映画は100本以上になります。
この作品は2019年に鉛筆画で作成したものを構想新たに描き
なおしたものです。