成形された紙の支持体に抽象画を描いた作品です。その形は、工事現場の金網や、駅などで見かける路上の禁止マークや布のごわごわ感など、様々な物質や日常の見慣れた風景にある凹凸を思い出させてくれます。普通のキャンバスに描かれている絵画は、幻想として奥行きを作り、人間の眼は、作家の思惑にはまって奥行きを感じます。武蔵篤彦の作品は、そもそも奥行きや手触り感を形成する段階で再現している。彫刻のようで絵画であり、絵画のようで、彫刻のようでもある作品です。
タイトル:Reflected Afterimages 22-Aug.
技法 :キャストメーパーにアクリル、油彩
サイズ :86×65×1cm