「かはたれどき」:七野大一(シチノ ダイイチ)

2021.11.02 - 2021.11.13 [ Ami-Kanoko ]

七野大一
[インスタレーション] [水]
2021/11/2(火)-11/13(土)
12:00-18:00
休廊:11/7(日) 11/8(月)

作家在廊:11/3,6,12,13

「かはたれどき」
「彼(か)は誰(たれ)」と思うほど目の前の相手が誰だかうっすらとしか見えない
日が昇る前の薄暗い夜明けのひとときのことをいいます。これから一日が始まろうとする活動前の静かな空気に浸る時間。
私の好きな時間です。
そして、美しい言葉ですね。和語は、漢語にはない音の美しさを持っています。
なぜかこの一日の朝の早い短いひと時に心が落ち着き、穏やかな気分になります。
私はこれまで自然の恵〈水〉をテーマとし素材に用いて表現してきました。長らく水を見つめなかで、
水そのものに、生命を感じるときがあります。
それは一滴のしずくがもたらす波紋、水がつくる風のゆらめき、水の音、糸の様に細く滴り、水は溜りやがて蒸発によって空気中に気化し姿はなくなる。 このように水は無色透明でありながら変幻自在にあらゆる表情を見せて、ひとところに留まることはありません。
その上、〈水〉それは人間を含めあらゆる生物がいただき、命を育みそして命の連鎖を守る役割もあります。水を外側からとらえると、とてもその表情は面白く魅力あふれ、その役割は、我々の命の源泉であり大切な存在です。
この度の展覧会では薄暗い空間のなかで、いくつもの表情をもつ〈水〉に親しみながら〈かはたれどき〉の静かなひと時を過ごしていただき、都市空間では薄れがちな自然の時の流れに触れることにより心を癒し、そして神秘的な一面を持つ<水>の魅力に出会う機会になれば幸いと思います

七野大一

略歴

1974 大阪府高石市旧高石北村に生まれる。
1998 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
大阪府高石市旧高石北村に住まう

主な個展

1996 ギャラリーdo(大阪)
1997 ギャラリークオーレ(大阪)
ギャラリーdo(大阪)
1998 ローズガーデン・リランズゲート(神戸)
2000 RISE UP 展 ギャラリーOu(大阪)
2003 ギャラリーErio(大阪)
2004 ギャラリーErio(大阪)
2005 ギャラリーOu(大阪)
2006 ギャラリーOu(大阪)
2007 「10daysセレクション展」INAXギャラリー2(東京)
2009 「日読み」画廊 編(大阪)
2011 「ひもろぎ」画廊 編(大阪)
2013 「Lineage」 画廊 編(大阪)
2015 「しずくの間」 Gallery AMI-KANOKO(大阪)
2016 「みずの間」 Gallery AMI-KANOKO(大阪)
2017 「宿る」Gallery AMI-KANOKO(大阪)
2018 「aqua viae」Bar Giverny
2019 「みずはこ」Gallery AMI-KANOKO(大阪)

主なグループ展

1994 第47回芦屋市展(芦屋市民会館/兵庫)
1995 第24回日本現代美術展(東京都美術館、京都市美術館)
1996 第12回現代日本絵画展(宇部市文化会館/山口)
1997 「蜂舎からの報告」展(大阪府立現代美術センター/大阪)
2004 International workshop for visual artists,Remisen Brande  (ブランデ市/デンマーク)
2005 P&E 展(アートコートギャラリー/大阪)
2006 gallerism 2006 (大阪府立現代美術センター/大阪)
2007 神戸ビエンナーレ2007 アートインコンテナ展(神戸メリケンパーク/兵庫)
ART BASE NULL 作家交流展(泉南市山田家住宅/大阪)
2008 “Energy Laboratory-let the Wind Energy hit the Road”
ART BASE NULL 作家交流展(泉南市山田家住宅/大阪)
2009 Daejoen FAST:Hitchhikers to the Galaxy(Daejoen Museum of Art/韓国)
「あなたへ」現代美術へのいざない・堺(堺市立東文化会館/大阪)
2016 堺アルテポルト黄金芸術祭2016 (さかい利晶の杜/大阪)
2018 The International Art Workshop 2018 (Gludsted / デンマーク )
2019 International Art Workshop – AiR_2019 exhibition at kunst Galerie Hans (Dresden / ドイツ )

 

 Gallery AMI-KANOKO(大阪)