Alive Here

作家名: 氏原 七彩

開始日: 2026/09/07

終了日: 2026/09/12

会場: 3F

ジャンル: 展覧

            

Alive Here

⚫︎自身の作品を通して伝えたいこと
私の制作テーマは、自分自身の心の様子を表現し、自己を解放することである。感情やその時々の状況によって常に変化する心の動きを捉え、自分自身の感覚を素直に作品へ落とし込むことを大切にしている。私たちは、集団主義や同調圧力の縛りをどこかで感じている。そのような環境の中では、自分自身をさらけ出すことを避けてしまうことがある。だからこそ私は、作品の中では周囲の価値観や他者の評価に合わせるのではなく、自分自身の感覚や感情をありのままに表現したいと考えている。作品を通して、自分自身を縛っているものから解放されると同時に、見る人にもそれぞれの心の動きや感情について考えるきっかけを与えたい。
⚫︎作家活動を考えるきっかけとなった作品について
岡本太郎とジョアン・ミロの作品との出会いが、作家活動を考えるきっかけとなった。二人の作品に共通する、既成の価値観や表現方法にとらわれず、自らの感覚を自由に表現する姿勢に強く惹かれた。岡本太郎の作品からは、強烈な色彩や形によって生命力やエネルギーを表現する力を感じ、ミロの作品からは、自由な線や色、形によって内面的な世界を表現する可能性を感じた。特に、計画された形だけではなく、線や色の動きから生まれる自由な表現に魅力を感じ、自分自身の感覚を起点として作品をつくることを意識するようになった。
⚫︎作品の題材の選び方
題材は、日常の中でふと心に残ったものや、自分の感情が動かされたものから選んでいる。風景や人物、自然、記憶など、普段何気なく目にしているものの中から、その時の自分に強く印象を残したものを拾い上げている。題材そのものを忠実に再現するのではなく、それを見たときに自分の中に生まれた感情や印象、違和感などに注目し、そこから「心の様子」を探っていく。同じ題材であっても、自分の感情や状況によって感じ方は変化する。そのため、題材を固定されたものとして捉えるのではなく、その時にしか生まれない自分の感覚を作品にすることを大切にしている。
⚫︎作品をつくるにあたっての技法、また何故その技法を大切に考えるか
心の様子を表現するためには、まず自分自身の心を「見る」必要があると考えている。そのため制作の初めには、支持体に目を閉じたまま描く「ブラインドドローイング」という手法を用いている。視覚的に対象を確認することをやめ、手の動きやその時の感覚に意識を向けることで、心から見えたものをそのまま描き出していく。その後、描かれた線を誇張したり、ぼやかしたり、色や形を加えたりしながら、心の形、色、構成を探っていく。偶然生まれた線や形も自分の内面から現れたものとして受け止め、制作の過程で変化する感覚を作品に残すことを大切にしている。

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