Let's Play
成安造形大学在学中
略歴・活動歴
- 1985
- 大阪出身
- 2004
- 大阪府立港南高校(現 港南造形高校) 卒業
- 現在
- 成安造形大学デザイン学科 メディアデザイン群写真クラス4年生
個展/グループ展
- 2006
- 新旭研究発表会 「12人の眼差し」展 (滋賀県新旭町)
- 2007
- 個展「Let`s Play !」 (立体ギャラリー射手座/京都)
展覧会に寄せて:天岸藍子
宇良さんは現在成安造形大学で写真を専攻して学んでいらっしゃいます。大きく引き伸ばした正方形の写真を壁に貼って、人物が何人も部屋の中で部屋に絵の具でペイントしている様子を写真で撮って展示されています。白い壁、白い作業服はどんどん鮮やかな色に染まり、変わっていきます。四人のメンバーが楽しそうに作業する動きがみられる内、一枚の写真の中で同じ人が繰り返し同じポーズで出現しています。そればかりではなく、少し大きさを変えて登場する人、あげくにはひとつの部屋に同じ人が何人も現れて小人のようになって壁を塗っていきます。彼はただ作業風景を撮影するだけではなく、撮った写真をコラージュし、また写真に写す事で自分の伝えたい事をかたちにしています。それもただコラージュするのではなくて写真を撮った部屋に見立てた四角い箱を再現し、その中へプリントした人物の写真を切り抜いて人物を配置しています。部屋の壁自体もコラージュの手法を使っていて、気に入ったペイント部分を写真で撮って、アップにした部分を壁として使っています。カラフルな色の背景になって、はっきりした印象に見て取ることが出来て、より人物が動き回って壁を塗りたくった様に見え、全体的にとてもポップになっています。
自分で立体を作る為に宇良さん自身が撮って作りたいと思った構図を先に決めておき、撮影時に指示して写真を撮るそうです。写真はファインダーを覗いて見たものをそのまま写し、ストレートに伝える事が出来ますが、撮ったものを再構成する事でより伝えるちからをこちらへ強く与えています。撮った写真を切り取って立体的に作品を構成する為に頭の中でイメージをつくりながら予想しない人の動きも作品にまとめる力が作品をみたとおり鮮やかな仕事だと思いました。
作品を通して共感し、楽しむ事を大事にされていて、普段アートに触れている人もそうでない人も自分の写真作品からその世界に入るきっかけを持って欲しいと考えていらっしゃいます。そのためにも楽しい気持ちや明るくなる気持ちを大事にされていて、作品に近づいて欲しいという思いにもつながっています。きちんと伝えたい事が作品に表れていて、作品を作る過程でたくさんの労力がある分、どうやって撮っているのだろう、これは何だろうと疑問を持って見る事でたくさん違う発見も出来る作品でした。
