藤田依子「白磁展」
開催日
12/6(土) 14:00~16:00
12/13(土) 13:00~15:00
会費 5000円(小さいお土産付)
料理人 園部淳也
協力 北新地 みなも
日本酒の会 <「用」の美の追求>
年末最後の日本酒の会では、白磁の器に、料理人:園部淳也氏に実際に料理を盛り付けて、皆様に召し上がって頂きます。
「用」の美を追求する作家は、慣習に沿った用途の制限の中で制作を進めざるを得ません。皿は皿でなくてはならず、盃は盃、湯のみは湯のみらしくと、形象に制約があります。そして、そのものは、それ自体で美しく、かつ機能性が求められます。その上、工藝は、素材が持つ限界と向き合う必要があります。実際のところ、工藝品は気候風土に大きく左右されるものです。
この様に、障碍が多い工藝の「用」の美に、人は洋の東西に限らず憧れるものです。実は、「用」の美は、対象となる工藝そのものの「美」ばかりではなく、それに触れる身体の「身のこなし」の「美」を生みだします。
残念なことに、料理を載せられた器は純粋な藝術品ではなくなります。しかし、器は料理と客人との対話物になり、所作の美を促します。そして、手にする「人」を際立たせる役割を果たします。
どうぞ、お客様ご自身が輝く時間を過ごされますようにと祈りつつ、今年最後の日本酒の会をご案内いたします。