inspiration—-イメージの始まり

2024.09.30 - 2024.10.05 [ Ami-Kanoko ]

アトリエライプハウス
[立体] [絵画]

2024.9.30(月)−10.5(土)

12:00−18:00

一瀬 薫樹
白井 拓郎
高萩 雅理
信谷 弘光
高畑 日凱
吉末 咲希
東大阪市にある障がい者福祉施設アトリエライプハウス・美術教室ライプハウスで制作を続けている方々の展示です。

今回で9回目の展示となります。
当初は、同じアーティストが出展することが多かったのですが、回を重ねるたびに、ギャラリーでの展示に相応しいアーティストが増えてきました。年月を重ね、学び、制作に励むことにより、障がいのある方々も制作するというハートを育み、作品に深さという変化が生じてきました。

当初は、ギャラリーで展示する意義や、そもそも「ギャラリーと市役所の展示会場とは何が違うの。」と、そういったご両親が多かったと思います。しかし、次から次へと腕を競うように展示替えがなされていくギャラリーは、小さな空間ながらが作品を見せる空間であり、お客様のアートへの態度は非常に熱心で、そういったもの全てがギャラリーであり、作品展示の醍醐味であることが少しづつ理解されていきました。初日は、参加者、ご家族の方が集う会になりました。この展示を卒業して、新たな活動の場を開拓されている施設に通うアーティストとご家族から、大きなエールを頂きつつ、展覧会が始まるようになりました。
東京展は、ご家族にとっては遠足の気持ちです。てんかんがある息子さんを連れて新幹線に乗るのは一苦労だったというお母さまは、緊張しつつも、息子さんの展示を東京まで見に行かれました。なんと楽しい時間だったでしょう!この夏は、栗原玄君の個展が、やはり東京でありました。絵を描いていくことで、見知らぬ人、初めての場所に行くことができるチャンスが出来たというのは、かけがえのない出来事だったと思います。
一人一人の障がいの程度や障がいの範囲が違い、今日できたことが明日できる、という方ばかりではありません。しかし、みな同じ方向を向いて、やる気がある、というのは確からしいことです。

この頃は、東奔西走されている施設運営者で指導者でもあり、展示のオーガナイザーでもある、大澤辰男氏の仕事は増える一方です。

その変化と成長を皆様にご高覧頂きたいと思っております。

EXHIBITION PHOTOS