David .C. Driskell

2019.11.25 - 2019.12.14 [ 1F Ami 2F Kanoko ]

デイビッド ドリスケル
アフリカンアメリカンのアーティストの第一人者の一人と数えられる画家。
1931年6月生まれ。現在、ワシントンDCに在住
日時 11/25(MON)-12/14(SAT)
12:00-19:00
SAT 12:00-16:00
SUN CLOSED
オープニングレセプション/Opening Reception
11/25(MON)  17:00~
アーティスト・トーク/Artist Talk
11/25(MON)18:00~
* デイビッド・ドリスケルのビジネス&アートマネージャのRodney D. Moore氏が米国より来日いたします。作品について、また作家として彼の長年の制作についてお話しいただきます。
 同時通訳:豊泉 俊大

デイヴィッド・C・ドリスケルは、アフリカ系アメリカ人の偉大なアーティストであり、アート史家でもある。アーティストとして、また、学者、キュレーターとして、ドリスケルはそれらすべての領域において多大な貢献をなし、アメリカのアートにたいして人びとが抱く考えかたを更新してきた。ドリスケルの絵画作品、および、コラージュ作品においては、力強いモダニストの勢いが、かれ自身のものの見かた、そして、記憶と一体になっている。いつまでも変わることのなかった色彩への鋭敏な感覚を特徴としつつも、ドリスケルの作品は、[人種差別の激しかった]乱世の記録、自然への回帰、家族の重要性、そして、ドリスケルによる、ヨーロッパ、アメリカ、および、かれみずからが知っていたアフリカのアートの形式の総合といった内容をふくんでいる。
 ドリスケルは1931年、ジョージア州のイートントンに生まれた。北カロライナのパブリックスクールで教育を受けたあと、ドリスケルはワシントンのハワード大学にて芸術学の学士を、そして、おなじくワシントンのアメリカ・カトリック大学にて美術修士 a Master of Fine Arts を得た。卒業後、ドリスケルはオランダのハーグにあるオランダ美術史研究所 The Netherlands Institute for the History of Art にて美術史の研究に従事し、今日にいたるまで独自に、ヨーロッパ、アフリカ、中央南部のアメリカにおける、アフリカ、および、アフリカ系アメリカ人の文化を研究している。
 芸術学において、ドリスケルはこれまでに13の名誉博士号を授与されたほか、2000年12月20日には、大統領官邸にて、クリントン大統領から国家人文学賞 National Humanities Medal を授与されてもいる。ドリスケル博士にたいする文言の一部にはこうある、「わたくしたちにアフリカ系アメリカ人のアートの美、強烈さ、力強さを教えてくれたことを称えて、アメリカ合衆国大統領は、デイヴィッド・C・ドリスケルに国家人文学賞を授与する。アーティストとして、また、キュレーター、学者、教育者として、ドリスケルは黒人のアーティストに着目した。そして、アート愛好家たち、アート批評家たち、アート史家たちのあいだに世界的な関心を呼びおこし、我が国の文化的遺産および歴史を豊かにした。」
 ドリスケルは、これまでにいくつもの研究奨励費を獲得している。ロックフェラー財団の三つの研究奨励費、ダンフォース財団の研究奨励費、そして、ハーモン財団の研究奨励費である。1995年、ドリスケルはメリーランド大学カレッジパーク校にて、芸術学特別栄誉教授の称号を与えられたが、この称号をかれは現在、名誉教授として保持している。
 ドリスケルは現在、国立アカデミーの会員である。国立アカデミーは、アメリカにおけるもっとも名誉ある、伝統あるアートの協会であり、選出されることによって、その会員となることができるというものである。ドリスケルは2018年、バラク・オバマ前大統領とともに、アメリカ芸術科学アカデミーの一員として迎えられることになった。
 ドリスケルの教師としての経歴は、1955年テラデガ大学においてはじめられた。ドリスケルはこれまでに、ハワード大学およびフィスク大学において教えたほか、ボーディン大学、ミシガン大学、ニューヨーク市立大学クイーンズ校、西アフリカ、ナイジェリアのイレ・イフェにあるオバフェミ・アウォロウォ大学(元イフェ大学)にて、芸術学の客員教授を務めた。ドリスケルは1977年に、メリーランド大学の芸術学部の教授に就任し、1978年から1983年まで学部長を務めた。1983年に学部長の任を終えたあとも、1998年に退官するまで、ドリスケルは教師、キュレーター、管理職、アートコンサルタントとして、活発なアート活動をつづけた。
 デイヴィッド・ドリスケルの学術的、および、芸術的な遺産は途切れることなく、多くの機関に受け継がれている。1998年、メリーランド大学はデイヴィッド・C・ドリスケルアフリカ人ディアスポラ研究センターを設立し、60年以上にわたる、アーティスト、教育者、博愛主義者、アート収集家、アート史家としての経歴をもつドリスケルに敬意を表した。同センターは、展覧会、教育プログラム、アート教育における世界的なコラボレーションをつうじて、アフリカ系アメリカ人の文化領域が充実したものになるよう尽力している。2004年には、アトランタにあるハイ美術館が、アフリカ系アメリカ人のアートおよびアート史におけるデイヴィット・C・ドリスケル賞を設立した。25000ドルの賞金が年に1回ずつ、アフリカ系アメリカ人のアートの領域に従事するアーティスト、アート史家、キュレーターのいずれかに授与されている。2008年には、ヴィジュアルアート博士研究所 IDSVA がデイヴィッド・C・ドリスケル研究奨励費を設立し、年に60000ドルの奨学金が、ドリスケルとおなじ可能性を秘めた、傑出した学生に授与されることになった。
 ドリスケルの作品は、多くの美術館に所蔵されている。ワシントンにある国立美術館、アトランタにあるハイ美術館、ニューヘイヴンにあるイェール大学美術館、ニューハンプシャーにあるダートマス大学フード美術館、メインにあるコルビー大学美術館、おなじくメインにあるポートランド美術館、ワシントンにあるスミソニアン国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、アーカンソーにあるクリスタルブリッヂ美術館がその一例である。
 デイヴィッド・ドリスケルによるアート作品の大規模な回顧展が、2021年の2月から開始され、2年にわたって各地を巡る予定である。
 ドリスケルは、メリーランドのハイアッツビルおよびメインのファルマスで仕事をし、生活を送っている。

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