松下辰江

2013.11.11 - 2013.11.16 [ 1F Ami ]

松下 辰江
[アクリル画]

キャンバスにアクリル絵の具で抽象的な絵画を描く。
水墨のような黒から灰色の絵の具もアクリル画である。
作品からは、迷いのない思い切りのよさがみえる。
それが気持ちがいい。
ぐずぐず迷っている心がばかばかしい。
娘さんの住むパリに年に一度は行く。お陰で、パリやベルギーで個展するチャンスを得た。
その嬉しかった気持ちを表すように、画面の色は鮮やかで、輝いている。

ここ数年は、夫の両親を介護し看取り、続いて、義姉も看取った。
今は、自分の母親を四国から横浜に転居させ、介護しつつ絵を描いている。
定年を迎えたご主人は、朝4時に朝食が食べたい、というからそれにも付き合う。
そんな毎日だが、絵が描ける自分の人生は本当に幸せ、と松下さんは言う。

医療が進み、寿命が長くなった分、自分の老体とつきあう時間が延びた。
家族も、老人と付き合わなければならない。その時間が増えつつある。

かつては、衛生状態は悪く健康管理も行き届かず、作家は夭折したものだ。
今は、永らえる命の中で、永らえた命ともに表現する時代のようである。
還暦を過ぎた松下さんは、これからますます元気で描くわ、と頼もしい。

 

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