白磁月の壺

2016.10.03 - 2016.10.15 [ 1F Ami 2F Kanoko ]

李 炳魯
[白磁] [磁器]

the 12th Lee, Byung-LO solo exhibition

タル・ハリアン(白磁満月壺)、伝統制作から、その意味を見つける    2009-2013
Lee, Byung-LO今も私は、満月壺の途方もない手のかかる伝統制作方式を守り抜きながら作業を続けている。
轆轤を利用し、土を一気に持ち上げても、円い壺の形状は見えるが、容易い過程を辞め上下部を別に制作し、二つの土塊を付ける、手間が何十回もかかる過程を通じ、一つの満月壺を完成する。この大変で疲れる過程を、意地を張りながら続ける理由は、それによって形態がどこか歪み、一つにつながった曲線は、大して流麗ではないが、大らかに流れる豊かさが染み込むからである。これがやがて満月壺のもっとも核心的な美意識である、不定形の定型性であるのを、長年にわたって白磁満月壺の作業を通じ、理解出来るようになった。最も完璧な器物を作ろうとする欲念を去った時こそ、最も魅力的で美しい器物が得られると言うことも知った。人間の手で土を触ってはいるが、決して人間の手では作れない、妙な不均衡と非凡な無技巧を通じているからこそ発見される。白磁満月壺は非意図的な造形性と共に器面に絵を描かなくても、釉薬固有の色彩だけで、これ以上華麗にはできないほどの優雅さと品格を持っている。
満月壺は窯の中で、火と共に踊ったり、静に息をしたりしながら、世に出るための変態を準備しているようだ。この息苦しいて、時には静かな焼成過程を経て、窯を開けた時、満月壺の曲線と白色の変化が与える緊張感が、私を満月壺の作業を続けさせる理由である。
数年間満月壺の作業をし、時には極度な緊張感が私を刺激し、時にはインスピレーションを与えたが、伝統作業の退屈にも耐えないといけなかった。50cmを越える満月壺を制作し、余りにも大きい、この円い器物が私を圧迫したり、誰よりももっとも大きい器物を制作することが、まるで陶芸家のプライドでもあるかのように、私の才能を誇示させようとした。満月壺を見て「傲慢な姿態ではなく、寂しい風情」だと話した柳宗悦をまるであざ笑っているように、私の満月壺は、更に傲慢な姿態になっていた。

 

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