池田慎 スイッチ

2014.04.14 - 2014.04.19 [ 2F Kanoko ]

池田慎
部屋は電気がついておらず、薄暗い部屋の中、畳の上に直接直径2m8cm、重さ26kg、丸くて白い物体が置いていある。
畳一枚よりは大きいが、部屋目いっぱいな感じではない。
それはコードを運動会の網くぐりの網のように編みこんである。その総延長は1kmだそうだ。その円の中心に向かって裸電球が天井から吊られている。
網はラーメンの乾物のようで円の中心は盛り上ってその上にスイッチが置いてある。このスイッチは裸電球のものである。
薄暗い部屋の中でついている裸電球はまるで線香花火の最期のよう。真夏。線香花火をしている子供は真剣そのもので
火が最期地面に落ちると子供心に切なくなったことを思い出す。 

これは大人の線 香花火だ。ただし、スイッチがあるので何回でも再現可能ではあるが。

スイッチをつけ、裸電球がぼうっとつくと 否応なく過去の記憶へつながる。
もう少しで火玉が落ちることを予感しながら、切なさを噛み締めながら、思い出す。

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