坪池理恵展

2012.10.01 - 2012.10.13 [ 2F Kanoko ]

銅、アルミ、鉄といった金属板を素材としている。作家は、ずっと金属から現われれる錆の表情に惹かれ、それを触っている。ものを錆びさせる行為は、「描く」や「作る」といった作為的ではなく、無作為の中の作為性なのであろう。作品を作るということは、坪池にとって偶然性が伴うことで、そこにも彼女の制作の大切な要素があるのではないかと思う。
作業は、作品に和紙を張り、そこに酸化第二鉄の溶液をまいて、化学的な力を借りて錆を作っている。和紙の下から錆が表面に染み出し、強く吹き出してくる。それを待って、そのさびの状態をみて、触って確かめて、また待って、繰り返し繰り返しその作業をしている。
鉄の錆は茶色で、銅の錆(緑青)は青味がかっており、アルミの錆は薄鼠色である。どの色も自然でる。我々が見ている金属板の表面は、和紙に乗っかっている「錆」と「和紙」。だから、納得できた。作品が無機質で冷たくないことを。

今回の展示では、初めて写真が登場した。近くの自然を撮ったものだそうだ。
写真は、川か田んぼの水の中を撮っている。水面から底の方が透けて見えている。その写真が拡大され、パネルに貼られ、ぐるっと和室の会場を周回するように配置されている。水辺にいるような心地がする。
その写真に緑青が立ち上がった細長い紙片が、多数付けられている。「生えているような印象で見てもらえたらいい。」と、坪池は言う。紙片は植物と似ても似つかない格好であるが、「生えている感じ」がする。 (中島由記子)


待ちながらまた見つめて、そっと触れる、また待つ。 そんな事を繰り返しています。 触れたことの記憶が時間の差をもって、、少し前の記憶として現れ、ゆっくりと現れ続けます。(坪池理恵)

 


坪池理恵

1982 創形美術学校版画科卒業
1983 個展/真和画廊(銀座).ギャラリー檜(銀座)
1984 個展/真木画廊(神田).真和画廊(銀座)
1985 個展/スペース.デ.アウパ(名古屋)
1986 個展/ギャラリー檜(銀座)
1987 個展/小野ギャラリー(銀座)
1988 個展/真木画廊(神田)
1989 個展/田村画廊(神田)
1990 個展/田村画廊(神田)
1991 個展/真木画廊(神田)
1992 個展/真木画廊(神田).ギャラリー檜(銀座)
1993 個展/ギャラリー檜(銀座)
1994 個展/ギャラリーなつか(銀座).ギャラリー檜(銀座)
1995 個展/ギャラリー檜(銀座)
1996~2004 個展/ギャラリー檜(銀座)
2005
2006 個展/ギャラリー檜(銀座)  個展/Gallery AMI-KANOKO (大阪/日本橋)
2007~2012 個展 毎年 /ギャラリー檜(銀座)
2012 ギャラリーQ(銀座)

略歴


グループ展その他
1983 新宿文化センター1983 ギャラリー21(スピニングスクエア展)銀座  神奈川県民ホール
1983 ギャラリー21(スピニングスクエア展)銀座   神奈川県民ホール
1983 ギャラリー21(スピニングスクエア展)銀座   神奈川県民ホール
1988 TVK テレビ.スタジオインスタレーション
1992 日韓現代美術展/国立清州博物館(韓国)日本報告展(千葉県立美術館)1994 日韓現代美術展/船橋市民ギャラリー
1994 日韓現代美術展/船橋市民ギャラリー1999  版によるー/hinokiartfair.ギャラリー檜(銀座)
2000~ 住宅展示場等への作品販売及びレンタル( ギャラりーQ コンセプト)
2005 新世紀現代美術展/ギャラクシテイ.子供科学館2006足立区展 /教育委員会,シアター1010 .ギャラリー
2006 足立区展 /教育委員会,シアター1010 .ギャラリー

 

 


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Exhibition @ami-kanoko

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