仲瀬輝明 -”キモカワイイ”世界-

2011.01.17 - 2011.01.29 [ 1F Ami ]

仲瀬輝明

日本画のように金箔の貼り込まれた画面に、現代日本のマンガ・ゲーム文化を思わせるデフォルメされたキャラクターたち。
ビビッドで多彩な色使いは、強烈だが整っている。癖の強いキャラクターたちは、ときにグロテスクだが同時にキュート。
清と濁、日本の過去と現在、さまざまなものを併せ飲んだハイブリッドとも言える作品である。

“キモカワイイ”世界。

金色の雲の合間から戦闘のシーンが見られます。戦車や車。その蕎麦に歩兵ががどやどや付き添っています。歩兵は耳の長い動物や、土の上を張っているゲジゲジのようなもの。「歯」の体一つ目小僧やきのこ傘の歩兵。それらが不毛な大地をのろのろ歩いています。車に乗った幼な顔の武者は、耳や腕から炎を出して、進んでいる。乗っている車より、頭が大きいので、なんとも不恰好で均整が取れていない。向こうに見える山の峰は今にも動き出しそう、この場所でこれから起こる戦いを予感させている。

仲瀬の作品はいつもこうだ。何か気持ちが悪く、地面がぐらぐらしている感じがす。手前の池の水面も、太い線で波が描かれ、水面まで嵐の前の予感を表している。


仲瀬輝明

略歴

1976 鳥取生まれ
1997 安宅賞
2002 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
青木繁大賞展優秀賞
日本アートアカデミー賞展
2003  新作家展優秀賞